男の子ママというと、周りから「男の子は動き回るから大変でしょう」「活発だから親の体力勝負よね」など、よく言われませんか?一般的に男の子は、元気いっぱいでよく動くというイメージがあるのかなと思います。
ですが、男の子にも、のんびり過ごすことが好きなおとなしい子はいます。こう言ってしまえば「当たり前のことじゃないの?」とは思いますが、子育て中は平均の成長段階と我が子を比べて、まだ寝返りしない、まだハイハイしない、など気になってしまい、冒頭のさりげない一言も必要以上に気にかかってしまうものです。
私の息子は、1歳になる直前までハイハイをしませんでした。生後8ヶ月頃から、動かない息子の事を気にしてネットで「生後○ヶ月 動かない」とよく検索していました(笑)。現在は1歳3ヶ月になり、伝い歩きができるようになりました。数ヶ月前までは動かなかったのに、子供の成長には驚きます。
今回は、なかなか動き出さない息子の当時の様子と、私なりの不安な気持ちの切り替え方をお話したいと思います。
うつ伏せが嫌い!寝返りにも興味なし!
首座りも安定して、そろそろ寝返りするかな?と思っていた頃。はじめのうちは、練習させる気持ちもなく、したくなったらそのうちするだろうと思っていました。ですが、なかなかその気配がないのでうつ伏せの練習をしようと思い立ち、息子をコロンと半回転。すると、たちまち不満そうに泣き出します。1日1回は練習しようと意気込んでいましたが、うつ伏せになる度に泣き出す息子を見ていたら無理矢理させるのはかわいそうに思えて、うつ伏せの練習はしなくなりました。
もうすぐハーフバースデー(生後6か月)を迎える時期になり、仰向けだとだいぶ手足を動かすようになりました。寝返りまであと一歩という体勢も頻繁に見られるようになり、心の中で応援しつつ様子を見ていました。
ついに寝返りが成功したのは、ハーフバースデーを迎えるぎりぎり前でした。でも、せっかくできるようになったのに、その後なかなか寝返りすることはありませんでした。気が向いたときに一回転するくらいで、「寝返りでコロコロころがってくる」なんてことは、一度もありませんでした。
ちなみに息子は、眠っているときもずっと仰向けでした。眠るときの姿勢と同じ姿勢で起きる、というのが息子の基本スタイルでした。
生後8ヶ月頃にようやくお座りをマスター!その次は…?
生後8ヶ月頃、お座りをマスターした息子。次は待ちに待ったハイハイだと思っていましたが、動かない(笑)。お気に入りのボールが遠くに転がっても取りにいこうとしないで、近くにある別のおもちゃで遊び始めます。うつ伏せが嫌いで、寝返りもあまりしなかった息子は、結局ずり這いをしませんでした。
でもわたしは「お座りができるようになったら次はハイハイだ」と勝手に思い込んでいたので、動こうとしない息子を見て不安な気持ちが大きくなっていきました。
ちょうどその頃、後期検診があったので、不安な気持ちを全てお話しました。担当医からは「運動は遅い。けど、脳障害や病気の傾向は見当たらない。この子に組み込まれた運動の分野の発達が少し周りと比べて遅いだけ。この時期の発達段階の個人差はかなり大きい。心配せずに様子をみてみましょう」と言われました。
このときに全ての不安がなくなったわけではありませんが、お医者さんが病気の傾向はないと言っているのだから大丈夫!と自分に言い聞かせました。
そして何より、目の前にいる息子は、元気に笑顔でいるのです。不安な気持ちをぶつけるように検索魔になったこともありましたが、ネットの誰かと比べるのではなく、息子だけに目を向けようと気持ちを切り替えました。
親が焦ってもしかたない!結局は息子本人のやる気次第!
動かない動かないと思っていた息子は結局、生後10ヶ月頃に、座ったまま腕の力だけで動くという技を身につけました(笑)。お座り移動の難点。それは、前に進めないということでした。腕でグッとおしりを後ろにずらすという動き方だったので、どうしても前に進めません。本人はおもちゃを取りに、前に進もうとしているのに、どんどん後ろにさがっていく。その様子をみてハイハイの練習をしようと思いましたが、おしりを押し出しても、腕を前においても、本人は何をされているのかわからないという状態になってしまい、やめてしまいました。
このままもうすぐ1歳になっちゃう…と思っていた頃。ちょうどお誕生日の2週間前でした。息子が前に進んでる!ハイハイとも言えないけど、すごくぎこちない動きだけど、ボールを取りに前に進んでいました。このときは、本当に感動しました。お誕生日前にやっとやる気が出てきたのだと嬉しくなりました。
この日以降、みるみるうちに動き方が様になり、ハイハイと言える形になりました。そして同時期に、つかまり立ちもできるようになりました。足をつっぱるので立たせてみたら、立てちゃったという感じでした。数日前までお座りばかりだった息子がつかまり立ちをしている姿をみて、思わず笑ってしまいました。
私はあんなに不安に思っていたときもあったのに、本人は動けない、動かないことに対して何とも思っていなかったのだと思います。練習も、もちろん意味はあると思いますが、おおきくは本人のやる気次第なのだと思いました。
情報が溢れている中で、不安がより一層大きくなることもあります。そんなときは、周りと比べず、目の前にいる我が子だけをみる。これからも、マイペースな息子の成長を見守っていきたいと思います。