離乳食が始まると赤ちゃんのお世話に加えて、離乳食作りにママは毎日大忙しの日々が訪れます。
離乳食初期はパパやママがスプーンであげて食べるということに馴れていくのですが、そのうち「赤ちゃんが自分で食べる」という段階に進んでいきますよね。
そうしたらスプーンやフォークをイメージするかもしれませんが、その前に大切なステップがあるのです。
それが「手づかみ食べ」というもの。
だいたいどの育児書を開いても勧められているので、ママは赤ちゃんが手づかみしやすい離乳食を作って出すことでしょう。
でも「あれ?全然食べてくれない。私が口に入れると食べるけど…どうして?」という事はありませんか?
この「手づかみ食べ」がなぜ離乳期に勧められるのか、手づかみ食べしない子にはどうしたらいいのか、私の経験を交えてお話していきたいと思います。
なぜ「手づかみ食べ」がいいの?
そもそもなぜ「手づかみ食べ」が勧められるのでしょうか。
手は汚れるし、その手で頭や机を触ってしまえば周りが食べ物だらけになってしまう…。
ママとしては最初からスプーンやフォークで食べてくれればいいじゃないかと思いますよね。
でもこの「手づかみ食べ」は赤ちゃんの成長にとって、とても大切だと言われているんです。
生まれてしばらくすると、赤ちゃんはおもちゃを触ってみたり舐めてみたりと「感触」を知ろうとします。どんな味かな~硬いのかな~とか。
離乳食が始まると食べ物もどんな固さなんだろうと、触りごごちなどを確かめ、口に入れてみます。
そこから「自分で食べる」ということを始めるんですね。
感覚や「自分で食べる」ということを学んでいくので「手づかみ食べ」は子どもの成長に良いと言われているのです。
手づかみ食べをしないのはなぜ?子どもの性格に関係が?!
子どもの成長に良いと言われているとはいえ「手づかみ食べ」をしない子がいます。
手づかみ食べが推奨されているのに我が子はしない…どうして?と悩んでしまうママもいます。
はい、私です。
1人目である長男が全然しませんでした。
離乳食中期を過ぎ、おもちゃもある程度器用に遊べるようになってきていたし、もちろんおもちゃも口に入れていたので動作ができないわけではないのに、手づかみ食べをしませんでした。
よく赤ちゃんが茶碗の中に手を突っ込んで食べている光景を見ていたので、それが当たり前と思っていた私は、なぜ我が子が手づかみ食べをしないのか全く分からず悩みました。
茶碗に手を突っ込むようなことはほとんど無く、いつも鳥のヒナのように口を開けて待っているのです。
手づかみに適している定番の「おやき」やスティックの野菜を出してもダメでした。
手づかみ食べをしてくれないのでスプーンやフォークを使わせてみたら、それは何とか使えるけれど、結局手づかみ食べをしないまま離乳食期を終了したのです。
そのあとの成長を見て思いました。
どうやら「手が汚れる」のが苦手な子のようでした。
手が、というより「汚れる」「気持ち悪い」というのが苦手なようで、少し神経質なところがあるのです。
とはいえ成長に何かトラブルがあるかと言えば、保育園児の今、特に何もありません。
「手づかみ食べをしない子は口に入れすぎる」とか「少食、偏食の子が多い」と言われてきましたが、長男には全く当てはまりませんでした。
口に入れすぎてオエッとなった事もほとんどないし、気持ちいいほどの食べっぷりです。
特に手づかみ食べをしなかったことによるデメリットはないように私は思います。
手づかみ食べをさせる方法は?親の意識チェンジも大事!
でも、そうは言っても手づかみ食べは成長に良いと言われているなら是非やって欲しい!と思っちゃいますよね。
ここで気をつけて欲しいのが、手づかみ食べをしない子に無理強いをしないで欲しいということです。
手づかみしない事を言い過ぎてしまうと、食事自体が楽しくないものになってしまうからです。
食事自体を拒否してしまう原因にもなってしまい、「感覚」を養うどうこうの問題では無くなってしまいます。
食事は楽しく食べるのが一番です。離乳期は特にです。
私の長男のように手でつかむのが苦手な子もいますからね。
私は食事で手づかみしてもらうのは諦めました。
「おやつ」の時だけ、ボーロやビスケットを試したのです。
そして、子どものとなりで母親の私も手を使っておやつを食べてみせました。
そうすると子どもも一緒に手で掴んで食べてくれました。
それで充分だと思います。
おやつも立派な食事ですからそこで手づかみ食べを進めていけばいいのです。
私の長男は手づかみ食べしない子でした。
私が神経質な性格なせいもあったのかもしれませんが…。
でもその下に生まれた長女は真逆だったのです。
アグレッシブにどの茶碗にも手を突っ込み、スプーン片手に片方の手で手づかみ食べをしていました。
そしてこの長女の方が偏食だったり、詰め込みすぎてオエッとなるようなタイプだったのです。
育児書に当てはまらないと心配や不安を抱えるパパママの気持ちはすごくよく分かります。
でも大人の性格も違うように、赤ちゃんの成長やもちろん性格も個々に違うんですよね。
もしかしたら赤ちゃんなりに何か理由があるのかもしれません。
行き詰まってしまったら育児書からちょっと離れて、子どもに寄り添っていろいろ試してみてくださいね。