毎日の寝不足に、思い通りに進まない家事。好きなことをして過ごす時間もろくに作れない…。日々疲れもストレスもたまっていく一方ですよね。子育て真っ最中の皆さま、毎日ほんとうにお疲れ様です。私もまだまだ子育て真っ最中で、上から小学4年生、小学1年生、一番下は10か月の3人の子供がいます。365日、朝から晩までただただ慌ただしく過ぎていきます。
自分の時間なんてほどんどありませんし、やらなくてはならないことすら出来ず、心にも余裕がなくなってきてしまい、ついついイライラしてしまうことがあります。怒らなくていいようなことで怒ってしまったり、必要以上にってしまい、あとになって自己嫌悪に陥ってしまったこと、ありませんか?夜寝てる顔を見ては「ごめんね」と涙してしまったこと、私は身に覚えがあります。
ところで、なぜ自己嫌悪に陥ってしまうのか、根本的な理由を知っていますか?「子供を強く叱ってしまったから、怒ってしまったから当然」なのではなく、実は自己嫌悪に至るのにはそれ以前に理由があるからなのです。この理由を知れば、少し自分の考えていることや思っていること、理想としていることが見えてきて、気持ちを整理できるきっかけになるかもしれません。
叱ったあと、自己嫌悪に陥る理由は?
冒頭でも書きましたが、我が家には3人に子供がいます。ほんとうに毎日が慌ただしく、平日は21時までに寝れるように全てをこなし、土日は子供たちの習い事や、必要な物の買い出しなどもあり、1日が移動で終わってしまうなんてこともあります。最近は、つかまり立ちをマスターしてイタズラの楽しさを覚えつつある10ヶ月の息子に加え、小学1年生の娘の態度や言動にイライラしてしまうことが増えてしまいました。そんなときは、いったん苛立ちを飲み込んでから話すように努力していますが、それでもついつい強めの言葉が先に出てしまい、言いすぎてしまったと後悔することもしばしば。
「子供を叱ってしまったことや怒ってしまったことに対して自己嫌悪に陥る」というのは沢山の人が経験したことがあると思いますが、なぜ自己嫌悪にいたるのかをご存知でしょうか?
自己嫌悪は、理想としている自分、こうでありたいと思っている自分の姿とは違った結果になったことによって陥ってしまうものなのです。
「いつも余裕をもってニコニコと笑っているようなママになりたい」そう思っているからこそイライラしてしまった自分に自己嫌悪してしまう。つまり私もあなたも『子供にとって良いママでありたい』と思っているということなのです。
私はこの理由を知るまで、自分は余裕もなくイライラしてしまうダメな母親だとひたすらに自分を責めるだけでした。時にはよその家のママと自分を比べて、余計に落ち込んでしまったり、モヤモヤを抱えたままになってしまったこともありました。
しかし、この自己嫌悪にいたる理由を知り、『私は、いつも笑顔で優しさいっぱいの母親でありたいのだ』と自分自身の母親としての理想像に気付くことができました。今でも余裕がないことに変わりはありませんし、イライラしてしまうことも日常茶飯事です。ですが、叱ってしまった後に「何がいけなかったのだろう」「どうすれば良かったのだろう」「自分はどうしたかったのだろう」と考えるようになりました。そしてそれを言葉にして夫や子供たちに伝えるようになり、激しく自己嫌悪に陥ることはなくなりました。「イライラからの自己嫌悪で落ち込んでしまう…」 そんなときは「自分の理想としている母親像とはどんなものなのだろう」と向き合ってみたり言葉にすることで、また違った角度から物事が見えるかもしれません。
子供への理想とはどんなものですか?
自分がこんな母親でありたい、と思うのと同様に日常の生活や子供に対しても、こうであって欲しい、こうしたい、と理想があるのが人間だと思います。それは悪いことではありませんし、むしろ理想に近づくために努力する事は素晴らしいことだと思います。
しかし子育てに関しては、して欲しいと願うことはしてくれない、して欲しくないことはとことんするということが本当に多くて、これだけを並べてみると全く理想通りになっていないように感じてしまいませんか?
我が家の息子も、10歳になるというのにそんなことも出来ないの?と呆れてしまうこともありますし、いつまでも甘えん坊で心配になります。娘にいたっては、性別を間違えて生まれてきたのでは?と思うほど雑で豪快な子で、自分がしたことをお兄ちゃんのせいにするような子です。末っ子の息子も10ヶ月とは思えないほど自我が強く、気に入らなければ物を投げて怒ります…。
今のところあまり理想としていたような子に育ってはいませんが、3人とも大きな病気もすることもなく健康に、お友達に優しくできる元気で明るい子に育ってくれています。
子供が成長とともに色んな事を学び、出来ることも増えてくると、もっとこうなって欲しい、もっとこうして欲しい、と望むのが親心です。
ですが、我が子がこの世に生まれてきたとき、多くのことは望まなかったはずです。
私の場合は健康に元気にすくすくと育って欲しい、ということだけでした。そう考えると、我が家の子供たちは理想通りに育ってくれています。
もちろん、勉強ができるようになって欲しい、スポーツが得意な子になって欲しい、もっとしっかりとしたお兄ちゃんやお姉ちゃんになって欲しいなど、色々と願う気持ちに変わりはありませんが、子供のしたことにイライラしてしまったとき、一人で色々と考えたりするときに原点にもどることで気持ちのリセットができます。イライラや自己嫌悪は自分一人で抱えて解決しなければならないもので、中身は違えど沢山のママたちが経験していることだと思います。可能ならば旦那さんや家族に協力してもらい、1時間だけでも一人で過ごす時間を作るのもいいかもしれません。
私は、夜に1~2時間だけ夫に末っ子を任せたり、本当にたまにですが休日に一人になれる時間を作ってもらっています。
子供が手を離れていくまではきっと毎日が慌ただしく過ぎていく生活に変わりはないのだろうなとは思っていますが、そんな生活の中でも少しでも余裕が持てるよう、自分なりに色々努力していこうと思っています。子育て真っ最中の皆さん、一緒にがんばりましょうね!